白ごまと黒ゴマの栄養価は違う?ゴマをすって栄養をしっかり摂ろう


小さな粒に栄養がいっぱいのゴマ。
香ばしいゴマの香りは食欲が出ますね。
ごまの健康効果を感じる摂取量の目安は1日に大さじ1~2杯です。
すりおろして、お漬物やお浸しなどに毎日摂りましょう。
白ごまと黒ゴマ、そして金ゴマ。
ゴマには特に更年期の女性のホルモンバランスを整え、
更年期障害を改善する効果があります。
そのままでなく、すりおろしたり、練りごまやごま油で、
ゴマの健康効果を余すことなくいただきたいですね。

ゴマってどんなもの?

ゴマはアフリカのナイル川の支流が発祥の地で、インドや東南アジア、ヨーロッパやシルクロード経由で日本に伝播されたといわれています。

ごまは、ごま科ごま属の一年草の植物です。

日本では、縄文時代から遺跡から発見されていますが、利用法は明確になっていません。

奈良時代には、ごま油が調味料として利用されるなど、すでに重要な作物としてごまが栽培されていたようです。

ゴマの種類は、種子の外皮の色によって、白・黒・金の大きく3種類に分けられますが、

世界には色や形、大きさなど、様々なごまがあり、その数約3000種といわれています!

熱帯産のごまは背が高く、2m近くまで生長しますが、日本などで栽培されている温帯産のごまは、約1mほどの高さになります。

温帯地域では初夏に種蒔きをし、3日から5日くらいで発芽します。

そして、真夏のじりじりと照りつける太陽の下でぐんぐんと草丈を伸ばしながら、下から順番に次々と花を咲かせます。

ごまの種を蒔いてから40~50日後に花が茎の下の方から順番に咲き始め、上に向かって茎を伸ばしながら、次々と開花していきます。

ラッパのような形をした花は葉のつけ根につき、花の色には白、ピンク、紫などがあります。

花が落ちた後、30~40日で種子がぎっしりと詰まった「さく果」が生長します。

さく果が成熟し乾燥すると、パックリと開き、粒がポロポロと飛び出してきます。

さく果が全て成熟してはじけてしまわないうちに刈り取り、立てかけて乾燥させてから、たたいて種子を収穫します。この粒が、ごまです。
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鞘から取り出し、洗って乾燥させた状態(洗いごま)で食用になりますが、生のままでは種皮が固く香りも良くないので、

通常は炒ったもの(炒りごま)を食べます。

また、剥く、切る(切りごま)、指先でひねり潰す(ひねりごま)、すり鉢で擂り潰す(擂りごま)などして、

料理の材料や薬味として用いられます。

また、伝統的にふりかけに用いられることが多いです。

味の特徴としては、白ごまはほのかな甘みがあり、黒ごまは香りが強く、コクがあります。

黄ごま(金ごま、茶ごまとも)は香りがよく、味が濃厚です。

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子供のころ、お隣のおばあちゃんが
乾燥させた胡麻の実をゴザの上でたたいてゴマを採取してました。
懐かしい様子が思い出されます。

ゴマの栄養成分

白・黒・金で若干含まれる量の違いはあっても栄養成分はほとんど同じです。

成分の約50%は脂質で、次に約20%がたんぱく質、約20%弱が炭水化物です。

脂質に含まれる脂肪酸は人体では合成できない必須脂肪酸で、リノール酸、オレイン酸が非常に多く、

次にパルチミン酸、ステアリン酸も多く、トコフェロール類(ビタミンE類)も含まれています。

そのほか灰分のセレンやゴマの特徴としてリグナン類のセサミンが含まれていて酸化防止効果があり、

動脈硬化や脂質異常症等の予防効果が期待されると言われています。

【白ゴマの特性】

温帯や亜熱帯地域で栽培され、アフリカや東南アジアなど、世界各地で生産されています。

黒ゴマと比べると脂質が若干多く、ゴマ油の原料としても使われています。

日本での生産量も白ゴマが1位。西日本では白ゴマが好まれており、主な産地は鹿児島県です。

【黒ゴマの特性】

白ゴマのように世界中で生産されているわけではなく、中国や東南アジアがおもな産地です。

種皮の黒い色にはブルーベリーと同じ、アントシアニンというポリフェノール色素や不溶性食物繊維の一種であるリグニンが含まれています。

また、種皮の割合が多く、そのぶんカルシウムなどが多く含まれているとされますが、皮が堅いので、すって食べるのが一般的です。

主な産地は、鹿児島県、沖縄県です。

【金ゴマの特性】

「黄ごま」「茶ごま」などと呼ばれることもあります。

白や黒と比べると脂質が高く、コクのある味わいです。

香りも他より抜きでて高く、そのぶん値段も高価です。懐石料理などで使われる事が多く、

トルコ産が有名ですが、近年では日本国内での栽培も増えてきています。

種皮には、抗菌作用があり、フラボノイドが含まれています。主な産地は、茨城県、京都府、鹿児島県です。

引用:農林水産省


ゴマの健康効果

ごまの健康効果を感じる摂取量の目安は1日に大さじ1~2杯(10g~20g)。

ただし、ごまをそのまま食べると、殆ど噛んで潰すことができないため、 消化できずに排泄されてしまいます。

つまり、これだとせっかくのゴマの栄養を摂ることができない!という訳なんですね。

消化吸収を高めるには、ゴマを摺ってから食べる。

ゴマを炒った後にすり潰すと香りも強調されるので、胡麻和えや浸し物、お吸い物などに使うと、美味しく頂けます。

1日に摂りたいごまの目安は10g~20g。

練りごまならなんと半量でOKです。ごま10gで、1日に必要な所要量の20%のカルシウムがとれます。

これは牛乳のコップ1/2杯ほどに匹敵。ごまをお料理に活用して、カルシウム摂取量アップを目指しましょう。

また、様々な健康効果の期待されるセサミンは1日で体外に排出されてしまうため、

毎日継続して摂ることが重要です。日々の食事に積極的にごまを取り入れましょう。

(練りごま)ごまを完全に粉砕し、ピーナッツバターのように油分を含んだままペースト状にしたもの。

活性酸素の働きを抑制

私たちの体内では常に活性酸素が発生し細胞が酸化され、老化が進んでいます。

活性酸素が増えると、肝臓の働きが鈍くなり肝機能が低下し、だるさ・肌 のハリが無くなったり、

動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールが増え、生活習慣病にかかりやすくなります。

活性酸素が過剰にたまると、老化やガンの要因になると言われています。

ごまには、ゴマリグナンという抗酸化物質が含まれていて、有害な活性酸素の働きを抑え、老化防止に有効と言われています。

(ゴマリグナンに、セサミン、セサモリン、セサミノール、セサモール、エピセサミン等が含まれています。)

ゴマリグナンの効果

ゴマリグナンは特に脂質の酸化を防ぐ働きがあり、ごま油が他の油より酸化しにくいのはゴマリグナンのおかげです。

ゴマリグナンは、植物性エストロゲンという女性ホルモンの一種で、ホルモンへの作用も効果が高いと言われ、

特に更年期の女性のホルモンバランスを整え、更年期障害を改善する効果があります。

ごま油に多い抗酸化物質「セサミノール」

セサモリンはごま油を作る過程で強い抗酸化作用をもつセサミノールなどの成分へと変化。

すった状態よりもセサミノールの含有量が多くなります。

ですが、すりごまに含まれる食物繊維などは失われてしまうので使い分けるのが大切です。

(ごま油)含油率が約50%以上あるため、搾ってごま油として用いられます。

煎りごまを材料に独特の香りを出した焙煎ごま油と、

ごまを煎ることなく精製し、ごま本来の旨みを出した太白油・白ごま油(未焙煎ごま油)とに分かれます。

調理油・調味料として用いる他、未焙煎のごま油は製菓用油やマッサージオイルなどにも使用されます。

ゴマで美味しく

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たっぷり黒ゴマで野菜のゴマよごし

ゴマはいろいろな料理に使えますよね。卓上ゴマすりですりたてをお漬物にかけたり、

鍋の時の取り分ける器にすりおろして、たっぷり。

とんかつソースにもすりおろしたゴマを混ぜるとおいしいですよ。

お味噌汁にも、もちろんお浸しにも!

CAVECAVE

ゴマかけるだけで味変(^▽^)また美味しい。


ギーヌギーヌ

caveちゃん、さすがだね~
いいお嫁さんになるね~


CAVECAVE

ゴマすりしても何も出ないよ

【ゴマを擦る、ゴマスリ】 すりゴマを作る際に、すり鉢のあちこちにゴマがつく様子から、人に媚びへつらうことの例え

ゴマの栄養がいっぱいの商品

CAVECAVE

このしょうゆゴマはそのままゴマだけ食べても美味しかったです。

もちろん、おにぎりなんかに使うと美味しいですよ~

この黒ゴマクリームもそのままパンにぬっても、お菓子作りにも重宝しそうですね!

老舗かどや製油の美味しい「胡麻黒丸・胡麻白丸」食べてみました!