アーユルヴェーダってご存知ですか?
3つの生命エネルギーがカラダを構成し、
バランスが崩れてしまうと、
カラダの不調が起きるという考え方。
3つのエネルギーは生まれ持ったものもあり、
時間や季節などでもバランスが変化します。
ピッタ(火)が増える夏を、
アーユルヴェーダの考え方を活用して、
快適に過ごす。
今日は、アーユルヴェーダのお話。
アーユルヴェーダって何
アーユルヴェーダは世界三大医学のひとつ。
中国医学、ギリシャ医学と並ぶ世界最古の伝統医学であり、中国、ギリシャ、アラビア等の医学にも影響を与えたといわれています。
インド・スリランカにおいて約5000年もの間、実践的な生活健康法として現代まで受け継がれてきました。
アーユルヴェーダの治療法の根幹を成しているのは、「トリ・ドーシャ理論」と呼ばれる理論で、
「トリ」は数字の3、「ドーシャ」は濁りを意味します。
アーユルヴェーダでは、体を構成するエネルギーを「ドーシャ」と呼び、
ドーシャのバランスが人間の体質・性格などに影響し、ドーシャの乱れが病気を引き起こすとされています。
ドーシャには「プラクリティ(生まれ持った本質)」と「ヴィクリティ(過剰)」があり、
ヴィクリティとなったものをそのまま放置してしまうと、心も体も健康ではなくなってしまいます。
またドーシャは「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」という3つの生命エネルギーを持っており、
ヴァータやピッタ、カファが余分に増加するとドーシャが乱れ、病気になるという考え方なのです。
アーユルヴェーダの3つのエネルギー
アーユルヴェーダでは、世の中のすべてのものに、
●【Vata】ヴァータ・・・風、運動のエネルギー
●【Pitta】ピッタ・・・火、燃焼のエネルギー
●【Kapha】カファ・・・水、結合のエネルギー
の3つのドーシャ(体を構成するエネルギー)があると考えます。
それらは私たちのカラダ、時間や季節の中にも存在しています。
3つのドーシャは同時に存在しますが、そのバランスは常に変化していて、
体質、時間、季節の個性となって表れます。
例えば気温がグンと高まる夏はピッタの季節。
火のパワーが優位になっているからです。
季節のドーシャ3月半ばから6月半ばはカファ、6月半ばから10月半ばはピッタ、10月半ばから3月半ばはヴァータのように、
季節にもエネルギーがあります。
今の、自分のドーシャは?
◆今、あなたのドーシャは
どれが優位になっているのでしょう。
1,体格
●ほっそり
●中肉中背
●グラマー
2,歩き方
●スピーディー
●普通
●ゆっくり
3,肌質
●乾燥肌
●混合肌
●色白でしっとりしている
4,目
●小さめ
●眼力強めで充血しやすい
●大きく、まつげが長い
5,髪
●ドライヘアーで枝毛ができやすい
●柔らかくて量は少なめ
●量が多めで色も濃い
6,食欲
●ムラがある
●旺盛。空腹だとイライラ
●安定。食事を抜いても我慢できる
7,好みの味
●甘・塩・酸
●甘・苦・渋
●辛・渋・苦
8,便通
●便秘気味
●軟便または下痢気味
●規則的
9,睡眠
●不眠気味
●快眠
●寝すぎる
10,記憶力
●暗記や人の顔、名前を覚えるのが苦手
●普通
●ゆっくり覚えて、忘れない
11,温度
●寒がり
●年間を通して涼しい状態を好む
●寒さに強い
12,行動
●すぐに試すが飽きるのも早い
●何事も完璧にしたがる
●石橋を叩いて渡るが、始めると続く
13,短所
●優柔不断
●短気
●人見知り
14,話し方
●早口
●普通
●ゆっくり
15,金銭感覚
●お金を使うことが好き
●使うならいいものに
●貯蓄が好き
上記の
●ヴァータ
●ピッタ
●カファ
の色でどれが一番多かったですか?
数が同じだった人は両方のタイプを備えている可能性があります。
ドーシャタイプ
それぞれのドーシャが優位になっている場合に表れがちな体質についてご紹介します。
ヴァータが優位な方
ヴァータが高まりすぎると、ストレス発散のために浪費したり、
お腹にガスが溜まって便秘になったりすることも。
肩こりや腰痛、生理痛など、カラダに「痛み」を感じやすくなるのも特徴です。
◆夏にありがちなお悩み◆
あまりよく眠れない
ヴァータさんは冷えやすい体質ですが、クーラーの聞いた部屋で過ごすことを好むなど、
自らカラダを冷やしがち。日中も、はおり物を持ち歩いたりして自身の体温調節に気をつけるといいでしょう。
ピッタが優位な方
ピッタが高まりすぎると、ついイライラして周囲にあたってしまうことも。
「炎症」を起こしやすい体質でもあるので、あせもなどの皮膚炎なども起きやすくなります。
◆夏にありがちなお悩み◆
とにかく、グッタリ
ピッタさんは、熱が体内にこもりやすい体質。南国のフルーツを食べたり、こまめに水浴びをしたりして、
体温を下げ、ピッタを抑えましょう。夏の運動はジョギングより水泳がおすすめです。
カファが優位な方
思考や動作が鈍くなり、ついついベッドにこもりがちで太りやすくなります。
また、うつうつと考え込んでしまうことも。
◆夏にありがちなお悩み◆
むくみに悩まされる
溜め込む体質のカファさん。夏は水分を摂るのと同時に、汗をかくこともお忘れなく。
ぬるめのお湯での半身浴や、涼しい部屋で軽い筋トレをするのもいいでしょう。
アーユルヴェーダで夏を快適に
夏は、自然界にピッタ(火)が増えるので、どの体質の方でもピッタが優位になりがち。
快適に過ごすためにはピッタを下げることを心がけて。
味覚
【辛・塩・酸】よりも、【甘・苦・渋】を意識すると、体内の熱が抑えられ、快適に過ごせるようになります。
甘・・・米・麦・大豆・フルーツ(スイカ、もも、ブドウ)など。
苦・・・ゴーヤ、ピーマンなどの野菜。
渋・・・お茶、赤ワインなど。
ハーブ・スパイス
スムーズな消化が健康につながるという考えを持つアーユルヴェーダ。
身近なハーブやスパイスで消化力をアップしましょう。
◆ミント◆メントールを含むことから清涼感のある風味を持ち、鎮静、殺菌作用、消化促進作用が期待できます。
お水につけておくだけで、爽やかなミント水ができます。
◆カルダモン◆香りの王様とも呼ばれるショウガ科のスパイスで、疲労回復、整腸作用が期待できます。コーヒーや紅茶にひとふり。
◆ターメリック◆ショウガ科のスパイスで消化を促す力を持っています。スープなどにひとふり。
ターメリック
参照:やさしさ結び(ていねい通販)
この夏も快適に過ごしたいですね。
ハーブやスパイスは、ひとふりで、
いつものお料理が一段と美味しくなります。
アーユルヴェーダ、奥が深いです。
また機会がありましたらご紹介しますね。