誰にでも、年齢もかかわらず、簡単にできて気持ちいいストレッチ方法。
伸ばそうとしないんです、緩めるんです。
スポーツクラブでもたくさんのお客様に喜んでいただいております。
ここでは自分の柔軟性に応じたストレッチのやり方と効果をご紹介。
ストレッチが苦手という方
カラダが固い人にとって、ストレッチは苦痛だと思います。
いままでやってきたストレッチは多分チカラでねじったり、ひっぱったりしていたからでしょう。
ストレッチはいろいろなやり方があります。
例えば、運動前のストレッチと運動後でも目的が違うのでやり方を変えた方がいいでしょう。
運動前のストレッチは、これから使う筋肉や関節を温めながら瞬発的な動きにも無理なく対応できるケガを防ぐために必要なもの。
運動後のストレッチは、使った筋肉や関節、老廃物がスムーズに流れてくれるのを促し疲れを残さないようにするため。
運動しようと思っている人はストレッチは必ず。
運動だけしてストレッチをしない人は、いい道具を使うだけ使ってメンテナンスをせず放置しているのと同じです。
もし、1時間しか時間がとれなかったら?
運動?ストレッチ?
答えはストレッチです。
筋力と柔軟性は両方大事ですが、歩いていれば筋肉を使っています。
でも、毎日キチンとストレッチをしている人はなかなかいません。
個人差はありますが毎日筋肉に負荷をかけています。
肉体労働の方などは同じ筋肉に何度も負荷をかけるような動きで関節や腰、肩にかなりの負担をかけている人もいるでしょう。
さあ、ストレッチを始めてリフレッシュしましょう。
筋力と柔軟性
肘を曲げてみてください。上腕二頭筋が縮んで、上腕三頭筋が伸びて肘が曲げられます。
いくらチカラが強くても三頭筋が伸びなければ曲がらないのですから、カラダ全体がそれと同じです。
仰向けに寝て手で膝を抱えてオデコに付きますか?
背中や、腰の柔軟性がなければ付きません、硬くなってしまっている方が多いです。
うつぶせ寝してカラダの後ろで両手で両足首を持てますか?
カラダはしなやかでなければ強い筋肉を作ってもいい筋肉ではありません。
「もともとカラダが固いんです」という人がいます。
多分、その人のもともとは、ものごころついてからでしょう。
カラダが固い赤ちゃんはいませんから、よほど関節や筋肉の病気とかでなければ「もともと」ではありません。
柔軟性を高め、可動域が広くなれば同じもも上げ運動を30回してもそのエネルギーの消費は上がらない人より多くなります。
そして動く筋肉の範囲が広がれば血流とリンパの流れも良くなるのでカラダの中も常にリフレッシュできるのです。
自分のカラダの重さを使う
先ほどお話したように、苦痛を感じるストレッチをカラダが固い方が続けられるとは思いません。
修行ではないのですから痛みに耐えて筋肉に無理な負荷をかけるのは、ご年齢が高い方などには向きません。
逆に筋肉を傷める結果になりストレスの原因を作ってしまいます。
では、どうすればいいのか。
★首のチカラを抜いて頭を少し左側斜め前に傾けてみてください。
ちょっとの角度、方向で緩む場所が変わりますから、気持ちいい場所を探してみましょう。
上半身もチカラを抜いて、顔のチカラも抜いて、そして眠たくなった時の感じを思い出してみてください。
しばらく(20秒から30秒)その態勢でいると、右の僧帽筋がゆるんできます。
やってはいけないことは「もっと伸ばそう」とチカラを入れないことです。
「伸ばす」のではなく「緩める」それが、このストレッチです。
これは、頭の重さを使いました。
人間の頭は4キロから5キロ、バーベルで考えてみてください、けっこうな重さでしょう?
人は、その重さを常に肩に乗せています。
そして、3キロ以上ある腕をいつもぶらさげています。
ですからその重さを姿勢の悪い人が前に抱えていれば肩と背中がつらくなって当たり前。
★首や肩の筋肉が緩む感じがわかったら、同じ抜き方で体側も緩めてみましょう。
足の裏を合わせて座り、両手で持って自分の重心をゆっくり左側に傾けていきます。自然に止まるところまででしばらくチカラを抜いて緩めます。
今度は右。ゆっくりと繰り返します。決して急いでやろうとしないこと。
これは上半身の重さを使います。
★前屈も同じように、足をのばして上半身の重さを利用して前にかけていくと自然に足の後ろ側のハムストリングスがゆるんでいきます。
片足ずつやって最後に両足を緩めます。
膝が曲がってきたら、曲がったままにしてチカラを抜くことの方を考えます。
上半身からは腕や、頭の重さもチカラを抜きますから腕を前に伸ばしません。
腕を伸ばすと、肩のチカラが抜けません。
寝る寸前、チカラ抜けますよね、イメージとしては眠たくなった時の感じです。
★最後に腰回りをストレッチしましょう。
仰向けに膝を肩幅くらいに立てて寝ます。手はカラダの横に、手のひらを上に向けて床に置きます。(なれたら万歳でやりましょう)
ゆっくり左右に膝をゆらしてゆきますが、最初は5センチはば、だいじょうぶなら次は10センチ、そして20センチというくらいの少しずつで、ゆっくりです。
腰をねじる事は、無理なチカラや瞬発的な動きをすると筋肉に負担をかけ左右のアンバランスを招き、痛みの原因になってしまうので、足の重さを使います。
チカラでなく重さを使うことで、つながっている筋肉が気持ち良く緩んでいきます。
痛いとチカラが入りますので気持ちいい速さです。
電車でゆられると気持ちよくて、眠くなりますよね、そんな感じです。
レッスンでも途中から眠って動きが止まっている人がよくいます。気持ちよく筋肉が緩んだから。
だから苦痛をともなうストレッチをやらない。ということ。
どれも自然な呼吸でリラックスして筋肉が緩みます。
快適な空間を作る
ストレッチをするための空気を作る。
よく会員さんから、「レッスンでは気持ちいいけど、家でやるとぜんぜんよくない」というお声を聞きます。
たぶん、原因のひとつは空間だと思います。
テレビでガンガンコマーシャルが流れているようではリラックスできません。
静かなヒーリング音楽と、快適な室温、そしてアロマなどの香りもリラックスするのに効果的なアイテムです。
気持ちをゆったりさせてくれるので香りはいい効果が得られます。
わたしはレッスンではお香を使っています。
気に入った香りを見つけるのも楽しいですよ。
ストレッチはカラダの中がリフレッシュでき、血流、リンパがスムーズに流れ、老廃物をため込まないので、
ダイエットしている方には運動だけでなく、必ずストレッチとセットでやっていただきたいと思います。