キウイと聞いて、ビタミンCでしょ?
と、まだまだキウイのパワーを知らない人が多いようです。
その理由は腸活!
専門家も注目!キウイのチカラを見てみましょう。
善玉菌を育てる「酪酸」
これまでの腸活(腸によい食物や生活習慣を取り入れること)といえば、乳酸菌やビフィズス菌などを摂るというのが当たり前でした。
でも今はそこから一歩進み、「腸そのものにダイレクトに働きかけて腸を元気にする」という新・腸活に注目が集まっています。
そこで話題になっているのが「酪酸」です。
キウイフルーツには食物繊維がたくさん含まれているのは、みなさんもご存知の通りです。
食物繊維が腸に入ってくると、腸内細菌はそれをエサにして酪酸、酢酸、プロピオン酸といった短鎖脂肪酸を作ります。
このうち酪酸は、腸にとって非常に重要な成分なのです。
食物繊維を摂ると腸内細菌が分解し短鎖脂肪酸が作られます。
酪酸は腸内で主に2つの役割を果たします。
1つは酪酸が腸のエネルギー源となること。
酪酸は、大腸にとってはナンバーワン、小腸にとってはナンバーツーの主要なエネルギー源です。
腸内で酪酸が十分に作られれば、腸の細胞にたくさんのエネルギーが供給されて、腸が元気に働けるようになります。
2つ目は整腸作用です。酪酸をはじめとする短鎖脂肪酸が増えると腸内の酸性度が高まって、
ビフィズス菌などの善玉菌は棲みやすく、悪玉菌は棲みにくい環境になります。
その結果、腸内フローラのバランスが改善されます。
このように酪酸には、腸と腸内細菌を元気にする力があるのです。
●潰瘍性大腸炎など腸の病気を改善する
●免疫をコントロールして、アレルギー性疾患や自己免疫疾患を抑える
●肥満細胞の増加を抑えて、肥満を防ぐ
●血糖値をコントロールする
ちなみに酪酸は口から摂っても腸には届きません。
腸での働きを期待するなら、食物繊維を摂って酪酸を作る腸内細菌である酪酸産生菌に作ってもらうしかないのです。
便秘をしないほうが長生き
残念ながら、現代人の食生活には食物繊維が圧倒的に不足しています。
食物繊維が足りないと、それをエサとする腸内の善玉菌はエサ不足になり死んでしまいます。
また、腸内細菌が短鎖脂肪酸を十分に作れなくなり、腸自体もエネルギー不足におちいり、正常に働けなくなって便秘が起こりやすくなります。
便秘は若い世代では女性に多く、20〜50代女性では男性の3.6倍も便秘を訴える人が多くなっています。
また男性は60代以降になると、便秘に悩む人が急増します。
2010年にアメリカの医学雑誌に発表された研究では、「便秘症でない人のほうが長生きである」ことがわかりました。
つまり便秘は長寿にも関わっているのです。
キウイフルーツには、食物繊維がまさに理想的なバランスで含まれています。
日々の食生活にキウイフルーツを取り入れることで、腸に十分な食物繊維が供給され、腸の健康維持やお通じ対策に役立つでしょう。
さらに、キウイフルーツには腸内の酪酸を増やす働きがある可能性があることがわかっています。
キウイフルーツには食物繊維以外にも、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなどさまざまな栄養が含まれています。
また、身近なお店で手に入りますし、調理しなくてもカットするだけで簡単に食べられることもメリットです。
毎日のキウイフルーツを食べることは、腸活に非常に有意義です。
そんなキウイフルーツに、ヨーグルトの乳酸菌、さらにはお腹の調子を整えてくれるオリゴ糖などが含まれたはちみつ、
食物繊維が豊富なグラノーラを組み合わせた「キウイはちみつヨーグルト」がおすすめです。
腸内フローラ力をアップ!
最近、テレビや雑誌などでよく見聞きする「腸内フローラ」という言葉。
ヒトの腸内に100兆個以上も棲むと言われる腸内細菌が、お花畑(フローラ)のように群生しているところから名付けられたというのは有名なお話です。
この腸内細菌が、なぜ今ブームになっているかというと、腸の健康はもちろん、
糖尿病や肥満といった腸以外の病気、ストレス耐性(ストレスに耐える力)やうつなどの脳や精神状態に関わる病気、
さらにはお肌の状態まで、全身の健康に深く関わっていることがわかってきたから。
つまり、「健康な腸内フローラをもつことが、全身の健康につながる」ことが、最新の研究で次々に明らかになってきているのです。
腸内フローラのバランスを整えるのに有効といわれるのが、おなじみのキウイフルーツ!
腸内フローラの調子を表すバロメーターとは?
腸内フローラの状態を知るための重要なバロメーターが“お通じ”。毎日あるのが理想ですが、2〜3日に一度でもすっきり排便できればとくに問題なし。
でも、毎日お通じがあっても「なんだかすっきりしない」なら便秘の可能性が。
また、下痢気味、コロコロしている、黒っぽいなどの場合も、腸内フローラの状態がよくないかもしれません。
毎日1個のキウイフルーツで腸内フローラが健康に!
腸内フローラの健康に大きく影響するのが、毎日の食生活。
最近では腸にいいと言われるヨーグルトや野菜、きのこ、海藻などを積極的に摂る人が増えているようです。
でも結局、腸内フローラを整えるにはどんな栄養素が効果的なのでしょうか。
腸内フローラを健康に保つには、腸内の善玉菌が元気に働くための環境作りが必要です。
その決め手となるのが『食物繊維』と『オリゴ糖』。
キウイフルーツは食物繊維を豊富に含んだ、いわば“腸内フローラのごちそう”です。
毎日1個のキウイフルーツに、ヨーグルトやオリゴ糖が豊富なはちみつをプラスすることで、腸内フローラの健康に役立つ栄養素を補給できます。
参照:zespri
おすすめレシピ
「カンタンおいしい!キウイはちみつヨーグルト」
今回は豆乳でケフィアヨーグルト作ってゴールドキウイと蜂蜜をかけました。
最強の腸活セットです!
注意しなければならないこともあります
固めて食べる場合
キウイフルーツをゼリーで固めることは、アクチニジンの働きによってゼラチンが固まらないので、寒天を使いましょう。
ヨーグルトと混ぜる
キウイフルーツに牛乳やヨーグルトを混ぜて食べます。ただし、時間を置くと強い苦味が出ますので早めに食べるようにしましょう。
完熟するまで待つ
キウイフルーツは熟すほど果肉に含まれるブドウ糖や果糖がビタミンCに変化します。完熟してから食べましょう。
アレルギーに注意
キウイフルーツに含まれるアクチニジンはアレルギーを起こします。
口の中や喉がイガイガしたり、腫れたりします。
キウイフルーツを食べて5〜15分で症状が現れます。
中にはアナフィラキシーショックを起こして、重篤な症状に陥ることもありますので、異常を感じたら病院に行って、次からはキウイフルーツを食べないようにしましょう。
キウイ大好きー!黄色いのが好きだけど、ちと高いよね。